3.日本一働きがいのある町 稲美

~守るべきものは守りつつ果敢に挑戦する

持続可能な農業の再生

稲美町の農地
田植え前にレンゲをすき込んで緑肥に変えます(本人撮影)

 稲美町にはほ場整備により整備された約1,400ヘクタール(甲子園約1,000個分)もの農地があります。

また、気候的にも温暖であり、かつ大都市に隣接した強みもあります。

 

一方で、稲美町の農業はその多くが地域の集落営農の皆様の並々ならぬ努力により支えられており、またパイプラインの老朽化などの課題を有しています。

 

折しも、国においてみどりの食糧システム戦略により食糧の生産力向上と持続性の両立を目指し、今後様々な目標が設定されています。

 

今こそ、ピンチをチャンスに変えて、稲美町の農業の「強み」を活かして、環境負荷の少ない持続可能かつ産業として成り立つモデルに転換していきます。

実現します!農業の再生

  • 5月には町中にレンゲが咲き誇り、それが肥料となっておいしい「稲美米」がとれる町
  • ブランド野菜や有機野菜を生産する農家、消費者、流通・加工業者の連携による「野菜の町
  • 農業がさらにやりやすく整備された農地で、若手農業者が大規模に米や野菜づくりに取り組める町
  • 空き家と農地を活用した「農泊」で、お試し居住や移住する人が増える町
  • 現在の営農組合や土地改良区の広域化が進んだ先に、稲美町全体の営農・土地改良組織の設立
町の状況

少し暗い話ですが、日本の米の消費量は年間10万トンずつ減少しています。兵庫県の年間の米の生産量は減反をして約15万トンです。簡単に言えば、毎年、兵庫県1つ分の面積の米がいらなくなってきているのです。人口減少やコロナも原因ですが、一番の原因は日本人が米を食べなくなっているからです。稲美町の皆さん、稲美町のお米を食べましょう!特に、稲美町の学校給食では特別栽培米「万葉の香」や地元の美味しい野菜をふんだんに使っています。これは本当にすごいことなんです。

規制緩和と土地利用による商工業の振興

稲美町の区画整理農地
イメージ図

町内でよく耳にするのが、

 「工場を拡張したいが土地がない」

  

一方で稲美町にはきれいに区画された農地が約1,400ヘクタール(甲子園約1,000個分)もありますが、人口減少や食生活の変化により米の生産調整が行われており、現実が少し現状とあっていない部分もあります。

 

そこで、工場に隣接する農地などを国や県の計画に沿った形で規制緩和を行い、企業の事業拡張を実現し、商工業の振興を図ります。かつ、企業も町内で生産された農産物を利用・流通させることで農業の発展に貢献する、そういったみんながよくなる挑戦をします。

実現します!商工業の振興

  • 地場産業や地元企業がもっともっと成長して、雇用が増えて働く場所がたくさんある町
  • 旧母里村役場跡周辺の宅地開発と商業施設の誘致
  • 町北部工業地域の道路・排水整備の早期実施や東播磨南北道路へのアクセス道の整備
  • 播磨臨海地域道路のインターチェンジの町内誘致と周辺開発
  • 中小企業の成長を下支えする仕組みづくり
  • 空き家を活用したコワーキングスペースで商工会の多種多様な事業所が連携して、チーム稲美で仕事ができる町
  • コロナ後における電子マネーを活用した地域経済の活性化